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「旅の報告」AJ静岡・寺田智成 ( 記 2007.8.27〜2008.3.12 )

Part7 サンカンタンまでのあれやこれやの道程

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2007/12/10  旅の報告.40 今日も一日頑張ろう DREUX

ここは往路で一番最初にあったチェックの無い、幻のPC。って事前勉強をしなかった自分は後でそれがわかったんですけど・・・。

いつもどおりチェックを受けて「朝だから朝飯」なんて考えでレストランへ。
ここの通過時間を日本へ戻ってから頂いたリザルトで確認すると、15分タイムオーバーしてます。失格!?
自分たち参加者が走っている間、国内応援隊は通過時間をリザルトにまとめながら動向を見守ってくれていたんですね。
ありがとうございました。

レストランで何を食べようかと色々と物色しているとおじさんが手招きをする。
行ってみるとコレを食べろと指を指します。
「パリ・ブレスト」だ、「美味いぞ」と。
そういうお菓子があることは知っていたけど、さほど興味も無く。初めて見ました。
これは食べるしかないな。と当然買いました。

もともと甘いものは酒を飲みながらでも食べれるほど好きなので「パリ・ブレスト」美味かったです。
今まで食べなかった自分はアホだなと思いました。

他にも色々と食べて朝飯を終了。
今日も一日頑張ろう。って17:00がタイムリミットでい。

スタートする。相変わらずのアップダウン。
天気、雨が降りそうな気配は無い。
森の中をカーブを切りながら上ったり下がったり。
路面は粗く、ガタガタ、ガタガタ、常に振動を拾っている。
クロスバイクで前サス有り。大きな入力には効果大だが細かい振動は消せない。
マッサージ効果に成るかって。成らない!不愉快なだけ。

どこからかサイレンが聞こえる。
事故かな?
救急車が抜いていったが途中でまた直ぐに戻って行った。何か何処に行けば良いのかわからなくて探している感じだった。

森を抜けると平坦な台地の上。と言った感じのところをひたすら走ることになる。
それと同時にBIKEのマーシャルや所々にスタッフの集まりが見受けられる様になってくる。

ひょっとしてそろそろ足きりタイムが迫っているのかと思い、スピードを上げる。
途中で終われなんて絶対ゴメンだ。ここまで来て。

あと「〇〇km」っておじさんが看板を持っていた。
距離は忘れました。
コンピュータで距離を確認して走ったけど着かないね。
前にもあったけど相当なアバウト。向こうでは当然な事か?

スピードだけはガンガン上げて抜きまくりでPC DREUXへ到着。
前着よりしばらく空いたのか?集団の先頭で入ってきたからか?
スタッフに「一番」の合図をもらった。
悪い気分では無い。

2007/12/17  旅の報告.41 アコーディオン演奏のコントロール

自転車を置く場所を探して(かなり混んでました)からコントロールへ向かう時に、建屋の入り口で同胞の集団とすれ違いました。
たぶん自分より一時間ほど早い到着なのでしょう。出発するそうです。
「直ぐ来るよね!」って言われたけどそれは?

チェックを終えて食堂へ向かう。
今までの所とは雰囲気が明らかに違う。
今までは大抵テーブルに着いて寝ている人がかなり居たけど、なんだか和気藹藹。
ホールの中央ではアコーディオンが演奏され、それに合わせて踊っている人も・・・。
最後の補給だけどあまりガッツリ食べる気は無かったので甘い物をたくさん買った。
量的には少ないがカロリーはすごくありそう。
甘い物が嫌いな人には完全に目を背けられるな。

席に着いてのんびりしているとAJ所属では無い日本の方に声を掛けられた。
名前も所属も忘れました。
「ここまで来れば完走したようなものです。」
何度も出られているのかな?
AJ所属外では他にもPBPを完走されている方がたくさんいるんですかね?世界には。

飯塚さんも休憩してました。いつもニコニコしておられて穏やかで癒し系ですね。

あんまりのんびりしてもまずいかとやっと出発。
飯塚さんの後ろに付いていたけど小用で止まると言うので先行する。

最後のPCを出た後の参加者の走りがすごくのんびり。
本来ならもっと速く走りたいんだけど抜く人も居ないし、スローペースでも追いついちゃう。
郷に入っては郷に従えと思い、超スローペースにしました。
結構台地の上のような所は風が強かったのでペースが遅いのは助かったかも知れないが、今まで余り感じなかった尻の痛みが急激に気になるようになった。

2007/12/19  旅の報告.42 凱旋パレードか

▲サンカンタンが近づいてきた
尻が痛いと言っても皮が剥けたとかでは無い。
いくら休みを取りながらでも1200km近く自転車に乗り続ければ当然だ?

雑誌の記事に何処何処の何々サドルがお勧め。とか。
人によって好みがあるからお試しを。何て。
サドルを幾つ買えば良いんだよ!と言う記事を周期的に目にする。
はっきり言ってブルベ参加者には別次元の記事だ。
「月刊ブルベ」とかそんな雑誌があれば買っても良い。
ゴメン、話が逸れました。

今回はかなりフカフカ(スポンジ)の幅広・¥2000の安サドルで挑戦。
後は対策としてルディアックでの着替えと塗り薬やら馬油やら色々持参したが着替えをした位でここまで来た。
サドルの手触りは変わらないが尻触りは石に変わってる。
また一度気になりだすとしばらく頭から離れないから困る。
だからもっと早く走ろうよ、みんな。って自分だけ抜け出せば良かったんだよね。あほ。
何だかんだ言いつつも先へは進む。

町が現れるピッチが短くなり、その間に郊外の御屋敷(お城?とにかくでかい)?などが出てくるようになる。
のんびり走りながら道路の横の草むらを見るとパンク修理後のチューブが落ちていたり、用便(大)がしてあったりで以外にゴミがある。
夜などはやたらに草むらに入ってはちょっとヤバイ状態だ。次回挑戦の方、気おつけて。

何だかコースもあっち行ったりこっち行ったり、凱旋パレードでもしているような?ゴールまでにある町は全て通過してもらいます。そんな感じだったな。

それでもようやくサンカンタンに近づいてきたようだ。都会の雰囲気になってきた。
のんびり連中も何故か溜まって集団に成ってきた。
片側2車線の半分を自転車用位に成ってきたけどクラクションを鳴らされる訳でもなく、PBPはお祭りだから大目にみるよと言ったとこだろうか?

PBP参加者だけでは無く、一般ライダーらしき人も入ってきて集団はますます膨らむ。
もう完全な街中、ゴール間近であろう。
歩道を歩く人から声援をもらう。

尻の痛みは忘れた。

2007/12/22  旅の報告.43 感動のはずがゴール渋滞

▲PCの時間を記録した磁気カードと
スタート地点、最後のロータリーまで着ました。
周りにはたくさんの方が声援を送りながらお出迎えをしてくれています。
同胞の方も出迎えてくれました。
拳を突き上げました。朝倉さんは見つけてくれたみたい?

ゴールしました。
終わりました。走るのはね!
感動で涙が・・・。とはいかず、淡々と自転車を置く所を探す。
チェックを受けないと終われない。

コントロールは体育館の中に入れないほど渋滞してました。とりあえず待つしかない。
無事1200kmを走ることは出来ました。
良かった良かった。

しばらく待ってやっと順番が来ました。
カードを通してサインをもらって、一件落着です。
時間内にはゴール出来ました。
唯一の心残りは一箇所だけ時間オーバーをしてしまった事。

体育館の中にも同胞の方がたくさん集まっておられました。
飲み物を頂、健闘を讃え合います。
何はともあれ、みなさん無事に戻られて何よりです。

外のテント(ちょっと遠く)で飲み物がもらえるとかで下・下ご夫妻とご一緒しました。
ここも渋滞です。まっ、全て済んでるのでご愛嬌です。
チラホラとここにも同胞の方が見受けられます。
みなさん、似たか寄ったかの時間でゴールされているのですね。

食事も摂ろうと一杯買って食べようと席に付いた時に後ろで騒ぎが・・・。

池田さんが倒れました。

2007/12/24  旅の報告.44 ゴール

倒れて直ぐに意識は取り戻したようです。
池田さん、きっと最後頑張ってこられたんでしょうね。
周りがいち早く動いたようで救急車が登場。
大丈夫だと言う池田さんを連れて行きました。
でも原因がはっきりしなければ当然と言えば当然か。
後で何とも無かったと言ってました。良かったです。

食事をしてから菅田さん達とホテルに戻りました。と言ってもホテルが違うので途中で分かれたんですけどね。

ホテルに戻ると先にゴールされた方たちが洗車や荷造りをしておられました。
自分は洗車もしないでささっとバラシテ輪行袋に入れてしまいました。本当にダメな奴です。
ナメクジの破片も一緒に日本へお持ち帰りだ!ヤバッ!

部屋へ戻り。って新しい部屋です。再編成です。
4日ぶりのシャワーを浴びる。
汗をかかなかったせいか、自分が臭いとは感じなかった。周りがどう感じたかは知りません。
暖かいシャワーはやっぱり良い。あたりまえだ。

一息つけて、寝る。と行きたいところだが寝ると起きれないだろうし、明日は移動なので準備もして置かないとと撤収準備をする。
いい加減なもので輪行袋の重量超過はまた例の作戦だなどと勝手な解釈でいらない物はドンドン放りこんだ。
加藤会長から預かった静岡最後の600kmのメダルも随分と重かったですよ!

夕食はホテルでお疲れさんパーティー。
まだ戻っておられない方もいらっしゃいました。