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「旅の報告」AJ静岡・寺田智成 ( 記 2007.8.27〜2008.3.12 )

Part6 サポート

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2007/11/21  旅の報告.33 荷物室で仮眠

百円カッパなので結構濡れてしまった部分もある。
止まるとこの時間では流石に寒い。
急いでコントロールでチェックを受ける。

暖を求めてレストランへ入る。
食事を摂っている人、仮眠している人。人は一杯だが間違いなく暖かい。
ゆっくり食事をして濡れた部分を乾かす事にする。

初めてのちゃんとした食事である。
いろいろお盆に載せて、ビールも取っちゃいました。
給仕さんが盛ってくれるパスタ等の多いの何の。と言いつつ全部平らげましたが・・・。
のんびり頂きました。濡れた部分が気にならなく成ったからね。

充分暖まったのでサポートバスへ向かう時は辛かった。明け方の寒さね。
バスへ行くと往路の時より人が居る居る。
みんな寝てます。当然か。

自分も何処で寝ようかと思っていると川田さんがバスの荷物室に寝場所を確保していたので隣を間借りしました。一時間ほど仮眠をしました。
川田さんは清水組の面々と出発して行きました。

自分はまたまたのんびりしております。
雨は小止みですが空は「まだ晴れやしないよ」という感じです。
着ている物を全て着替えます。気温が低め?この先の雨も考慮に入れて、スポーツバルムのRED1をいつもの冬のように塗りました。
後は空気圧を見てと・・・。

バスに居る人達があまり出発する気配を見せない。
ひょっとしてリタイア?多すぎる?
田中さんも到着してました。
「行くよ!」と声を掛けると「どうしようかな、やめようかな」なんて言うから「何しに来たんだよ!行ける所まで行こう」の類の事をたぶん言った。
考え直してくれたかな?

バスを離れて埼玉サポートへまた寄りました。
今度は「緑のたぬき」(白木さんじゃ無いよ!)とお粥です。
お湯、本当に助かりました。

サポートする、されるってどう言う事。
自己責任とは?改めて色々考え直す。(現在)。

4時間位停滞してしまった。
深い曇り空の中を再びスタートしました。

2007/11/23  旅の報告.34 地元ライダーについて回す

▲2つめのシークレットです
走り出すと直ぐ前にAJジャージが一人居ました。
田中さんでした。
良かった良かった。経験を積んだ力のある人が途中で辞めちゃ〜いかんよ。

往路では夜中だったので景色がわからなかったところを戻っていますが、景色的には大して代わり映えの無いアップダウンだけは有ったよね的田舎道をひたすら進みます。

次のPCはこんな感じだったな〜と思い浮かべながら進みました。が、何かイメージと違うPCが現れました。
こんな所有ったっけ?

シークレットでした。
前のPCからそんなに距離は走っていないのでチェックだけ済ませてさっさとご無礼。
田中さんはちょっと補給をするそうなので次のPCで待つよ。と言って先に出ました。

ちょっとした丘越えで平山さんを抜きました。
仮眠・補給などをするタイミングで色んな人達と抜きつ抜かれつを繰り返しているようです。

SCOTTに乗った地元ライダーが現れました。
何か「付いて来い」と言っている様だったので後ろに付かせてもらいました。また違反だ!ゴメンナサイ。
スピードがグングン上がる。こっちもむきになって回してしまった。
かなりの距離を引っ張ってもらったけど流石に軽くて荷物無しの人には適わず途中下車しました。助かったよ、お兄さん。

離れて直ぐに TINTENIAC に到着しました。

2007/11/26  旅の報告.35 便座がない!

LOUDEAC に停滞しすぎたので TINTENIAC は時間ギリギリでした。

チェックを済ませると今回はまずトイレ。建屋の入口直ぐ左側にありましたが、渋滞中でした。
小では無いのでおとなしく並びました。

トイレに入ってビックリした事。
便座が無い?
BREST は付いてたぞ!
どうするのコレ???
事前情報には無かったな?
トイレットペーパーは消防のホースみたいにグルグル巻きのが付いてるんだけどね。
結局自分はトイレットペーパーで便器を綺麗に拭いてそのまま着座。
みんなどうしました?コレって普通のことなんですかね?
自分の様に座る方は便器にはまらない様に注意してね!

サッパリして、二階のレストランへ。
前半戦あまりしっかりしたものを食べなかったのでリバウンドでしょうかね、食欲満々でした。
ビールを取って後・・・・・・・。

食事後部屋の脇で横になりました。
疲れが出てきたみたいです、直ぐに寝てしまいました。

目を覚ます。時計がアウトなのでどの位寝たのか時間がわからない。
まっ、過ぎた事を気にしてもしょうがない。
起き上がって動こうとすると足がはっている。
さっき重いギアで回しすぎたつけだな。馬鹿だね!

外に出ると小雨が降っている。
あっ、自転車が少ない。やべ〜〜。

急いでスタートしましたが、足をほぐさないと回せ無い状態でした。
身の程知らずの行動は避けましょう。

次のPC前で田中さんに追いつきました。
寝ている間に抜かれてました。当然か。

夕刻、FOUGERES に到着しました。

2007/11/28  旅の報告.36 「Allez!(アレ)ジャポネ!」

▲田中さん、眠そうです
そうそう、PC到着前にものすごい激坂がありました。原さんが苦戦してました。

このPCは一番手前の自転車置き場からチェックする所が遠いんだよね!
だから近くまで乗って行ってやる。

チェックの時に何度もフランス人に言われた事がある。
胸の日の丸を見て日本人だと言うことは解るのでしょう。次に出る言葉が「ジャポン・東京」。
その度に「静岡」と突っ込んだんですけどね!
今思えば「富士山(やま)」が良かったかな?

話は逸れるが、走っている最中は「Allez!(アレー?)Allez!(アレ
)ジャポネ!」の声援をかなり受けました。
「行け!行け!日本人」「頑張れよ!」と言う事なのでしょう。
大人も子供です。勇気付けられました。

チェックを済ませて入り口近くの自転車置き場まで戻る。
田中さんとレストランで食事を摂ったがさすがに今回は量は食べれなかった。
平山さんも到着して食事をしてました。前にもこんな場面が・・・。
「ボチボチ行ってます。」と告げてレストランを出ました。

往路と同じくトイレで水を補給して出発です。

出発してすぐの交差点に会長と鈴木夫妻が居ました。
個々の事情を知らなかったので「速いですね。」と嫌味な発言をしてしまいました。ゴメンナサイ。

長い上りで池田さんを追い越しました。少し調子が悪いと言ってました。

この後もダラダラ上りが続きました。
田中さんが眠くなってきたのかペースが落ちてきました。
途中の施設カフェで休憩するそうです。
自分は少し先行して田中さんの写真を撮りました。

2007/11/30  旅の報告.37 ついにミスコースか!?

この後、付いたり離れたりを繰り返しながら進む。
とある町外れの大きなカーブで先が上り。ちょうど公園がありトイレによる。
すると田中さんが追いついてきたがやっぱり眠いので寝ると言う。
それではPCでと先行する。

今思うと公園があってトイレも有ると言う場所。PBP中で遭遇したのはあそこだけだったような気がする。
フランスで公衆トイレってあまり目に付かなかった。
パリでも、この話はまた後に・・・。

この上りからが山への入り口だったかな?
上り上りと散々書いて、ここからが山。って、と言われそうだがやっぱり表現は山。周りが明るかったら違ったかも?

結構、快調でドンドン人を抜かしました。
上りで抜くなんてあまり無い事なんだけどね。
テールランプを見つけては目標をLOCK。てな具合で。

それがいつしかそこいら辺の集団の先頭に出てしまったようで目標がいなくなる。
途中にPCまで○○Kmって書いてあったところからもうその距離はとっくに過ぎてるんだけどPCに着かない。
暗闇の中を一人で上ったり下ったり。
ひょっとして何処かでミスコースしてしまったか?ものすごく不安になった。

長い下りを終えたT字路の左折。地元の若者だろうか?たくさん集まっていて「あっちだ行け行け」と声援?をくれる。
不安走りで速度が落ちていたので後ろから別の参加者が抜いていった。コース合っている?

山を越えたのか平坦な感じになった。
また若者集まりがいた。日本で夜中に若者が集まっているとチョット敬遠したいよね。騙された? そんな思いもあってか、さっきのT字路に案内板が無かったのがちょっと気になりキューシートを確認する。

確認していたら「日本の方ですか?」と英語で尋ねられた。見ると坂東さんでした。
たぶん日の丸で判断されたかな?

坂東さんの話ではやはり次のPCに辿り着かなくてかれこれ一時間近くウロウロしているとか。
若者達に聞いてくると言って戻って行った。
すると参加者が集団で現れた。
もうこの流れにのるしか今はお手上げとくっついて行く。

暗闇の先に薄っすらと明るい部分が現れ、徐々に近づいて来る。町(PC)があると確信した。

VILLAINESLAJUHELに到着。
ブルベ経験史上、最も不安な思いをしたPC間であった。

2007/12/03  旅の報告.38 精神的にヘロヘロ

本当に精神的にはヘロヘロで到着した。

往路で大歓迎を受けたこの町(村?)。深夜ではあるが灯りが煌々とついて自転車が所狭しと並ぶ。両側をレンガの壁で囲まれ、まるで要塞(城壁)の様である。
その昔、騎士達がここを戦いの場にする事もあったのだろうか?
今は馬を自転車に乗り換えたライダーの戦場だ。なんちゃって。

チェックを受けに建物へ。暖かい。
すごい人でまたまた渋滞中だ。
チェック後、暖を求めて補給をすることにしたが、以外にも食べる所は暖かく無かった。残念。
スープも此処のは口に合わず、残してしまった。
他の物は平らげたけどね。

坂東さん、池田さん、田中さんも食堂に現れた。
坂東さんと池田さんは食事を終えると隅で仮眠を始めた。
田中さんと自分は寒いのでチェックをしている所が暖かかったのでそこへ向かった。

やっぱりその部屋の隅でもたくさんの参加者が休憩していた。
仮眠することに決めて隅っこのテーブルの下に寝る場所を確保して寝た。お互い時計も無く時間は気にせずであった。

どの位寝たのだろうか?
周りがガタガタうるさくなって目を覚ました。
どうもクローズの時間を有る程度過ぎてコントロールの撤収が始まったようだ。
椅子やら机やらが次々と片付けられている。
自分たちと同じくその部屋で寝ていた参加者が当然起き出す。
お互いに目配せとジェスチャーで「うるさいよな!」「もうチョット寝かせろよな!」と合図を送る。眠い顔だが笑みがこぼれる。同じゴールを目指す仲間である。

仕方ない、出発である。
またまた、自転車少な〜〜である。

2007/12/06  旅の報告.39 「今何時だ?」

中途半端に起こされたのと暖かい所から出てきたので寒く感じる。
心拍を上げねば・・・。
心配の必要は無し。また上りだ。

前にあまり人がいない。
二人組みに抜かれた。かなり良いペースで走っている。コースも手馴れたもの、と言う感じ。
下りもかなりのハイペースである。
自分は下りが苦手なのでちょっと付いていけない。
田中さんは二人に付いて行きました。流石。

ここで田中さんとはお別れでした。
田中さんは自分より1時間ほど早くゴールされたようです。

単独になってから現れたとある町。
例のごとくバーがあり参加者がたむろってる。
まだ眠かったので街灯のあるこの町で仮眠することにする。
他にも道路脇の歩道で寝る者がいたので自分もそれに習う。

ヘルメットを枕に仮眠する。
たぶんチョットしか寝てないと思うけど、起こされた。
自分が寝ていた処の家の住人の様である。若い男性2名。
言葉は解らないが、どうも家の中で寝ろと招いてくれる。嬉しい申し出ではあるが家の中で寝たら起きれないかも知れないと思い断る。
すると今度は家の前に止めてある車の中で寝ろと言ってきた。が、やっぱり断る。眠気が失せてしまった。
時計が無いので「今何時だ?」とジェスチャーすると、車内の時計を見せてくれた。4時22分だった。
「時間が無いので行くよ」と出発準備。
水はあるか?とボトルを指して言う。確認したが満タン。
色々心配してくれてありがとう。の意味を込めて二人と握手をして出発した。

嬉しかったけどこれって寄ったらやっぱり違反か?
相手は親切心だけど、どうなの?
時間で走っている事やサポート禁止は知る人ぞ知るだしね。

この後走り続けてるが、明るくなってきた時にまた睡魔に襲われ、今度は家が点在する村の一角でもう一度止まりました。
そこから再スタートすると、直ぐに次のPC MORTAGNE AU PERCHE に到着しました。

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