HOME
REPORTS top | PBP top
「旅の報告」AJ静岡・寺田智成 ( 記 2007.8.27〜2008.3.12 )

Part4 84時間クラスの強み

( Part 1 2 3 4 5 6 7 8 )

2007/10/10  旅の報告.20 混んでます

5:00 周りの歓声と共にスタートしました。
と言っても動き出したのは少し後です。

とにかく混んでいるので周りと接触しない様に注意です。今止まったりこけたら周りも巻き込んで大変な事に!
自分はレースの参加経験が無いんですが、こんな感じですか?

少し走ると流れが安定してきましたが、道幅が変わったりカーブがあったりすると詰まってくるのでまだ注意です。

先頭がどうなっているのか解りませんが、ある程度集団がバラけるまでは信号は当然無視。交差点の横は警察が押さえていたので公認ですね。
ゴメン!ルールに書いて有ったのかも知れない。詳しく読んでません(読めません)。

日本と違ってスタート時はまだ暗くて全員夜間装備使用中です。

だんだん街を外れてきました。道幅も当然狭くなってきます。また混んできました。アップダウンも出てきます。
反対車線を車が来たりしますが向こうは動けないよね。

小さな町の中で石畳が現れました。
無数のライトにテールランプが点灯したまま落ちています。跳ねた時に取れてしまったのでしょう。止まる事も出来ず、落とした事も知らず残された残骸。

隊列がやっと一列になりかかる頃、夜が明けてきました。

2007/10/12  旅の報告.21 mortagne-au-perche

▲140km地点モルターニュ到着、パンクあり
夜が明けてきて解った事。
今日も天気は悪いよ。今にも降りだしそうな雲行き。

夕べ、スタート人達は今何処。200kmくらい先かな?
天気はどうなんだろう?何処で追いつける!無理無理!!何て考えて気を紛らす。

が、そうこうしないうちにポツリ・ポツリと落ちてきました。こちらはしばらく様子見。
少しづつですが強くなってきます。周りが停車し始める。雨具を着るようです。涼しい所へ雨だからね。
パンク修理の人も結構見受けられます。

小用がしたくなり停車したついでに、いつもの100円カッパを着ました。この先ずっとか?

もうすぐ100kmだ!の手前の小さな村の中でパンクしました。
白い平たい1.5cm位の石が後輪に突き刺さっていました。
指では抜けない。万能ナイフのペンチでやっと引き抜きました。
どうもこの辺の路面を作っている基がそのまま抜けてきた感じ。タイヤの選定ミスか?
PBPルート全般を通して自分的にはコンチネンタルの方が良かったと今は思っています。

さてタイヤですがそのまま1.5cm位裂けたところができてしまいました。内圧が掛かれば当然盛り上がるし下手すればチューブが出てくる?
とりあえずパワーテープをタイヤの内側へ貼り充填圧を減らして進む事にしました。

修理の間に雨が止んだのでカッパは脱ぎました。
集団は無くなりチラホラ位になりました。
タイヤの方もとりあえず何とか成っています。
ほぼビリになったかな?でも抜かれるより抜く方が気分は良いし、84時間にしたのもそれを考慮して前を目指すという考えだったので仕切り直しです。
そうそう、前夜スタートの人達には前半で眠くなってしまった人がいたようですが、自分は大丈夫でした。これも84時間の強みかも知れません。

この後は何事も無く、あたり一面のひまわり畑やフランスだな〜と言う景色を楽しみながら走りました。
開き直った感もあります。

チェックの無いコントロール。
mortagne-au-percheに着きました。

2007/10/17  旅の報告.22 villaines la juhel

▲雨が降らないことを願いつつ、、
ここではブルベカードへのチェックはありません。
でも建物の中に入ると入口の横にカードのチェッカーがあったので「やるのか」と身振りで尋ねるとやらないとの事。

手持ちの補給食を定期的に摂っているので腹は減っておらず、ここでの食事はパスしました。

PBPに持って行った補給食は「濡れ煎餅」と「濡れあられ」
日持ちのする餅、醤油の塩分、むせない、適度な腹持ち。
色々考えましたがスポーツ系より結果良かったと思います。
これからは国内ブルベでも使おうと思います。

天候が悪くてもここまで来るとボトルは空に近かったので水は頂きました。
ボトルを持って歩いていると「こっちへ来いと」蛇口のある所に誘導してくれました。

用が終わればさっさと出発です。
雨が降らないことを願いつつ、黙々とペダルを踏む。
ずっとアップダウンが続くとは聞いていたが、本当でした。激坂が無かったのが唯一の救いか?
この坂はあそこの坂位とか、あそこよりはましとか思いながら進みました。

同じような光景の中を何度もクリアしつつPC1 villaines la juhel へ到着しました。

2007/10/21  旅の報告.23 fougeres

この街?村?の歓迎?はなんか凄かったな。
街へ入ると放送で何かワイワイガヤガヤ言っている。
何を言っているか解らないから勝手に応援してくれていると判断。

自転車置き場は大混雑で、その向い側では人々が到着・出発する人・自転車を食い入るように見つめている。

初めてのチェックです。
ブルベカードに時間とサイン。磁気カードのWチェックです。

ここで初めて甘いクリームパンとコーラで補給&小休止。
ユーロの小銭支払いは中々慣れず、お金を出して勝手に取って。この方が早いし小銭も減るし。

ボトルの補給はまたまた蛇口(コック)から頂です。
あれは地元の水道ですかね?
国内ではエビアンを飲むと腹を下していたので水の事が心配だったんだけど今の所問題無し。
本番に強い?

何かもっと街を見学したいな、と後ろ髪を惹かれる思いで出発しました。
さすがにまだ日本人には会いません(会えません)。

特に風景は変わりません。単調な田舎景色です。
通過する街もなんか皆同じ。ここさっき通ったじゃん?狐に化かされているような?

そんなこんなでPC2 fougeres に到着です。

2007/10/23  旅の報告.24 tinteniac

ここは大きな町だったな。何か日本の何処かの町に似ているような?ロータリー以外は。思い出せん!デジャブか?

この町に入った所でバイクのマーシャルが丁度来て、PCまでの進路を確保(違反?)してくれた。ありがたい。街中なので安全を確保してくれたのかな?と言う事にしておこう。

自転車を置いてコントロールに向かうが結構距離があった。
食事を摂ろうかどうか迷ったが次のPCまでの距離が短めでレストランも混んでいたので見送る。
水だけ補給しようとボランティアのおじいさんに尋ねるとトイレの横の手洗い場に案内された。
水道の水に間違いないが飲めるよと言う事であろう。
入れちゃいました。これがOKなら恐い物無し。

ここを出るとだんだん山へ。
坂を上りながらスニッカーズを補給。これも自分はブルベ定番です。フランスの方が安かった。たくさん入ったパッケージも売っていたしね。
300km以上来ているが、補給量・休憩は少ないな。でもハンガーノックになる訳でもなく。PC以外に止まる気もおこらず。
約2年前から始めた必要摂取カロリー制限に運動時必要消費カロリーの低下がかなり効果を発揮しているみたい。
ブルベを始めた頃はPC毎・以外にも食べなきゃ走れなかったけど・・・。

しばらく行くとUKの女子が前に。平坦では後ろに。坂では前にでしばらく進む。
坂が続いてUKは離れてしまった。

午後九時過ぎだんだん暗くなってきました。
完全に日が落ちたころPC3 tinteniac に到着しました。

2007/10/25  旅の報告.25 loudeac

このPCでやっと日本人参加者に会う事が出来ました。
かなり居ました。姿は見えなかったけど自転車があるのを確認できた人もいました。
何かホッとしたな〜。

チェックを受けて、外のテント(マーキー)でサンドイッチとコーラを補給しました。
そこに同宿だった人達が休憩(仮眠)してました。
かなり疲れている(眠い)様子の人も見受けられました。

一緒に出ようかなと思ったんだけど中々出発しそうにないので先に出ました。

とにかく真っ暗で周りの様子はさっぱりです。
前のテールランプを頼りに先へ進むだけです。

11:40位に前方から光の集団が現れました。
こちらは上り向こうは下りでした。
オートバイを先導に数十台のLED(たぶん)を点灯した自転車集団がとんでもないスピードで通過していきました。
その後0:00過ぎにも第二・三らしき集団が行きました。
TOP集団?誰か教えて?

通過する町並は相変わらず、バーだけは開いているみたい。結構寄って居る人達は多いな、繁盛している。覗いてみたいとは思うけどPC以外は我慢が目標。辛い。

テールランプを追い続け、大きな町に入ったみたい。
オレンジの水銀灯?がたくさん点いている。
案内板がある。
PC4 loudeac に到着しました。

ページトップへ Part5