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「旅の報告」AJ静岡・寺田智成 ( 記 2007.8.27〜2008.3.12 )

Part5 雨とパンクと田舎道

( Part 1 2 3 4 5 6 7 8 )

2007/10/29  旅の報告.26 ルデアックでお粥を食す

PC4到着直前から雨に降られ、濡れてしまったのでちょっと寒い。さすがに夜の雨濡れは辛いね!

コントロールを探す前に近藤さんの奥さんに声を掛けられた。コントロールの位置とサポート(パック&埼玉)の位置を教えてくれた。
ずっと参加者を待っていてくれている様である。頭が下がります。ありがとうございました。

教えてもらったにも関わらず、「そっちじゃない、あっちあっち」と怒られてしまった。

コントロールでチェックを受けてサポートバスを探すがまたまた解らない。付近をグルグル周ってしまう。
結局、牧村さんに連れて行ってもらった。その節はお世話になりました。

バスの中では仮眠中の方がたくさんおられました。
起こさない様に静かに行動はしましたが?
まずは着替え。上から下まで全部替えました。
体も拭くつもりだったけど汗はかいてないし、雨を拭っただけで意外とさっぱりして良しにしました。
ドロップバック用に忍ばせておいたパンをかじって仮眠しました。と言ってもしばらくウトウトした程度です。そのウトウトの短い時間の深い眠りの間に大半の方が出発された様でした。起きたら居なかったから。

やっぱり椅子に座った状態ではちゃんと寝れないな、自分は。
バスから出る準備をしていると天候不順を理由に+2時間余裕をくれるとか言う話を聞く。別に感じることは無かった。当初の予定通り全てをクリアできれば何ら問題は無い。
国内ブルベでは天候不順は良くある事だし、今回の天気が時間をもらえるほどひどいなんて思わなかった。
日本のブルベ時に雨だったら+?何て。判断基準をしっかり教えておくれ、ACP。

バスを出て埼玉のサポートへ。
お湯を貰って赤いきつねにフリーズドライのお粥を入れて食す。あ〜〜っ、染み渡る。

お礼を述べて出発。
ろくに寝れなかったが時間だけは確実に過ぎて行く。
約5時間も滞在してしまった。
体とお尻は充分ほぐれたけどね!

2007/10/31  旅の報告.27 carhaix plouguer

▲シークレット。この頃からたくさんの日本人とあいました
PC4を出てから、足が回らない。良くある事だけど、またかと言う感じ。
休みすぎたのか、休み足らんかどっちかね!
あっ、上りだから?
眠気は無し。焦らず前に進むしかないね。

天気は何とか良さそう。
でも雨上がりの雰囲気は有りで路肩には大量の死骸が。ナメクジです。
ウィンナーみたいにデカイ。夜のうちはきっとたくさん踏んだんだろうな。自転車に破片がこびりついていることでしょう。
きっとカタツムリもでかいんだろうな?だからエスカルゴなんて食うんだ。と訳のわからない事を想像しながら走る。

死骸といえばネズミの死骸も多かったな。
日本のネズミとは形がちょっと違うね。
ハリネズミのもあったな、初めて見た?
ハリネズミの針でパンクするか?
なんて気を紛らわすネタも道路に結構落ちている。
それを拾い走るのも楽しい!

しばらく進みまた現れた丘越えの上りで前方から来たライダー。「寺田さ〜〜ん」と声を掛けられる。
泉さんだ〜。流石、速いな〜。こちらが声を掛ける暇も無かったね。

それからまたしばらく進むと埼玉ジャージの誰かが前方に現れる。
岡野さんでした。しばらく前に泉さんとすれ違ったよ。などと話しながら進む。
岡野さんはギアの切り替えが不調らしい。でもここまで来ているのだから大した者だ。

そうこうしている内に、んっんPC?
シークレットPCでした。
ここではブルベカードの記入のみで磁気カードのチェックは無です。

シークレットを出てもしばらく岡野さんと進む。
途中、上保さんとすれ違う。順調の様です。流石、80時間組。
結構、広めの道を進んでいる間に岡野さんと離れてしまった。
次に岡野さんと顔を合わせたのは、静岡チャリティーライドでした。

やっとの感じでPC5 carhaix plouguerに到着しました。

2007/11/02  旅の報告.28 同胞と抜きつ抜かれつ

何かやっと着いたと言う感じ。
ここでも何人かの同胞と会いました。

コントロールでチェックを済ませ、レストランに寄って見ようかと思ったが混んでいたのでサンドイッチとコーラで済ます。
レストランまだ一度も入っていない。何時寄れるか?

次はいよいよbrestだ。天気も良いし頑張ろう。

古山さんと田中さん(愛知)がいたので一緒に進む。
途中大きな道路からそれて山の中の空いた道へ。でもアップダウンは相変わらず有り。
山の中と言っても深い山ではありません。

田中さんが少し遅れる。
古山さんはブレストの自転車チーム(練習中?)の集団に入って行ってしまいました。が、しばらく行くとトラブルで止まってました。
パンクでした。

タイヤの横を擦って何度もパンクを繰り返しながら走っていたそうです。
チューブもパッチもほぼ使い切とか。
どうしようかと言う事で自分の持っていた古タイヤの切れ端を中に当てる事にしました。

田中さんが追いついてきました。
上りに時間が掛かると大がしたい。で先に行きました。途中トイレは無かったです。

古山さん何とか走れそうだと言う事で出発です。
田中さんに追いつくのが目標か?
結果、brestまでに田中さんを何処かで追い越しました?

途中の町で下山さんがパンで補給中でした。
この付近まで来ると海が近い感じが肌で感じられました。どの位かは?
今まで来た内陸部の丘越えとは雰囲気が違います。
静岡ブルベで言うと伊良湖へのR42といった感じでしょうか?

2007/11/12  旅の報告.29 brest

▲折り返しのブレスト、半分来ました
下山さん、古山さんとまた走り出すが二人はブレストへの到着時間を気にしています。

古山さんは元気一杯なので先行して行きました。

自分は役に立ったかどうか解らないけど下山さんの引っ張り役に・・・。
相変わらずのアップダウンを繰り返し先へ進む。

下りで前方に河?海?が見えてきた。そのうちに吊橋の上が。吊橋でいいんですよね!平山さん。浜松にある「とびうお大橋」と構造が似てたから?
あっ、ブレストだ!
直ぐに橋の全景が現れた。
まだ距離は半分なんだけど、PBP初の感動でした。
遠くに何艘ものヨットが見える。
これまで通過してきた町とは比べ物にならない位大きな町なんでしょうね。

写真を撮ろうと思ったんだけど、帰りでいいかなんて考えが運のつき。帰りは橋を通らなかった。ガックリ。
次は絶対撮るぞ!ってまた来るんかい??

橋の上はものすごい向かい風でやんした。
遠州の空っ風もビックリ。

橋を渡ればPCは直ぐかと思いきや、結構走りました。

brest に到着。結構一杯一杯の時間でした。

2007/11/14  旅の報告.30 2度目のパンク

時間は一杯一杯でも自転車を置く所が無いほど人はたくさん居ました。

建屋の中でチェックを受けると飲み物を頂けるとかで列が出来ていました。
コーラを貰って次はサンドイッチとホットチョコ(スープは売り切れ)を頂く。って貰えるもんだと思ってお金を払わず列から離脱して食べちゃいました。
すみませんでした。今更遅いか?

ここにも知った顔がたくさん。
ほっとするな〜、やっぱり。

テーブルでサンドイッチを食べつつ、今後の算段。
各人、各様色々です。マイペースが一番ですね。
一人。また一人と出発して行きます。
下山さん、小松平さん出発しました。
平山さん、あの橋へ行って物思いに深けるとか?詩人みたい。
行ったのかな?逆走して?

自分は古山・田中組に入れてもらう。
しばらく進んで田中さんが遅れだす。
そのまま進むが古山さんも眠いので止まると言う。
と言う事で眠くは無いので一人でボチボチ進む。

途中、芝生の上やベンチで仮眠する参加者を多数見掛けた。みんな眠いのね!自分の限界は何時だ?

長い上りがやってきた。次から次へと抜いて行く。
結構調子良いんだよね。
国内BRMで鍛えられたおかげかな?

アンテナ?一番高い所まで着た。
行きは観光客か応援の人達がいっぱい居て声を掛けてくれたけど帰りはもう日が落ちる前で人は少なめだ。

風が強い、暗くなる、下りに入る。3Kなのでウォーマーとウインドブレーカーを着ける。

下りに入り快調に飛ばすが、完全に暗くなる前に今回二度目のパンク。
圧を低めにしていたのが悪かったか?

上りで抜いてきた面々(たぶん)に次次に抜かれる。
抜いて行くペアの会話の一部分が聞こえた。
「loss time」確かに。解ってるよ!!切れた。

次のPCでタイヤ替えるぞ。畜生!

ぶつぶつ言っている内に CARHAIXPLOUGUER に到着しました。

2007/11/16  旅の報告.31 初めての立ちゴケ

PCに到着。
自転車置き場の手前にメカニックサービスがありました。混んでます。タイヤトラブルが多いみたい。

先にコントロールへ行ってこよう。
チェックを受けてから戻り、タイヤ交換を頼む。
タイヤはミシュランのKRYLIONカーボンを勧められた。
別に何でも良かったので直ぐにOKを出す。

変えてもらっている間に補給へ向かう。
レストランが混んでいたので隣の売店でまたサンドイッチとコーラです。
まだレストランを使っていない。別に威張ることでは無い。

平山さんが到着してレストランで食事中でした。
メカニックに支払いを済ませてボチボチ行こうかな。
そんなに止まっていないみたいでしょう。結構止まってるんですよ。1:30位は。

前にも言ったけどとにかく真っ暗な田舎道。
前にテールランプが見えなきゃ実に心細い。

途中、古山さん・飯塚さん・下山さんと合流。
したけど飯塚さん・古山さんは直ぐに居なくなる。たぶん雨が降り出したのと仮眠ではないかと思う。

下山さんとはどの位一緒だったのか?
雨は止む様子無し。
途中の町でカッパを着ました。
いざ、再スタート。その途端、ガシャア〜〜ン。
自転車を始めて7年。初めて立ち転けしました。
何が原因か未だに不明ですがクランクが動かずクリートをはめたまま綺麗に転びました。って恥ずかしかった。

レッグウォーマーは破れるし、雨は降り続くし、散々な夜です。

2007/11/19  旅の報告.32 睡魔 

再スタートしてしばらくするとPBP初の睡魔が襲って参りました。
下山さんは快調です。今回は定期的にPCでしっかり仮眠をとっているようです。

居眠り運転はあまりしたくないけど雨宿りする場所も無いし、とにかく次の町が現れるまではと頑張る。
こういう場面でのテールランプの赤い光は睡魔に輪を掛ける様に感じられた。もう一つ、ヘッドライトに光に入る雨の粒も。

次の町に入りいつもの様にBarを過ぎた所でガソリンスタンドを発見。大きな屋根があったのでそこで仮眠をする事にしました。
どれ位寝たのか不明。たぶんチョット。
ポラールの電池が完全に切れて表示が無し。
来る前からずっと電池交換のマークを出したままだった。これで後はずっと感覚で走るだけ。
まっ、それもいいかもいつも通り走れば何とか成るでしょ。安易?ダメ?完全に開き直っているおバカ。

相変わらず降り続く雨。
ルート表示板だけは見逃すまいと目を見開きひたすら走る。

何とか LOUDEAC に戻ってきた。

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