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オダックス埼玉
2. ルールとペナルティ PBP独自のルールもある
LEDは正式ライトではなく緊急用

ブルベにはACPの定めたBRM規定、1000kmを超えるとRMのレギュレーションもある。だが、2003年当時はBRMという言葉でさえ、我々は知らなかったし、レギュレーションの日本語訳があったわけではない。PBPに申し込むに当たって、英語版のPBP概要、レギュレーションなど必要書類一式が配布された。日本語訳は現AJ神奈川代表の協力のもと当時日本でACP公認BRMを統括していたRJ事務局から出されたものである。PBPのレギュレーションを見て、戸惑った人たちは多かった。そのひとつはLEDライトはあくでも緊急用であり正式なライトとして認められないと知ったのだ。ライトについてはこちらへ。

また、コントロールの閉鎖時間に遅れてもやむを得ない事情があれば2つ先のコントロールまでに間に合えばよい(第11条)とあり、どんな理由であればいいのかと話題になった。実際に、コントロールに遅れても完走できた人もいる。これについては21タイムアウト、2003レポート「2回のタイムアウトでも諦めず完走」のページを読んでください。事故にあった参加者の救護などをした場合には申告すれば救護に要した時間は認められるそうだが、具体的にはよくわからない。

実際の運用とレギュレーションは若干の違いもあったが、ルール違反をすればペナルティもある。オフィシャルのモーターバイクがコースを巡回している。スタート後しばらくして、沿道の人たちが交差する道路のクルマを止めていたところがあった。自転車は減速もせずに突っ走っている。そのうちにオフィシャルの「ストップ」という声が何度かして集団の半分くらいが停止。道路を渡った自転車がオフィシャルに止められてブルベカードにチェックされているのが見えた。交差する道路が優先道路だったようだ。深夜のことであり、大集団のまま走っていたので、突然の出来事に戸惑った。恐らく1回目の「ストップ」で停止していれば問題なかったのかもしれない。

安全やサポートのルール違反には厳しいペナルティ

常にオフィシャルに遭遇するわけではない。というより会うことの方が少ないが、ペナルティを取られた人たちもいる。はっきりはわからないが、できるだけ失格やペナルティは少なくしようとしていたようだ。ただし、ライトがなかったり、サポートカーのコース進入や指定場所以外でのサポートなど安全やブルベの基本的なことを破ったときには厳しい。

ちなみに、ペナルティを受けた主なものは、夜間クルマに道路を照らしてもらった13人のライダー、コースへのサポートカー進入が4人、登録されていないサポートカーからコース上で飲み物や補給を受けた4人、コントロール以外で登録済みサポートカーからの補給2人、不適切な態度でペナルティになったライダーは4人もいた。ブルベカード紛失は失格だが、実際には9人がペナルティで済んだようだ。

沿道にクルマを止めて水や食べ物をサービスしている人たちはたくさんいた。ルールではペナルティの対象であるが、利用した人は少なくない。自分のサポートカーから指定の場所以外でサポートを受ければルール違反なのは間違いない。コースにサポートカーが進入すれば、台数が多いだけにライダーの危険も増えることになる。

2007年のレギュレーションがいずれ公開されるだろうから、来年参加する人はしっかり読んでおくことだ。

2003PBPレギュレーション(pdf 1M) 2003日本語訳/RJ配布(pdf 975kb)

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