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オダックス埼玉
21. タイムアウト
今でもよくわからないタイムアウトの運用

ブルベには制限時間があり、コントロールには閉鎖時間が設定されている。時間を過ぎればタイムアウトとなり、ブルベカードと磁気カードを没収するとPBPのレギュレーションにもあった。しかし、途中のコントロールの閉鎖時間が過ぎてもブルベカードにサインして磁気カードを通してくれた。日本人参加者でも途中タイムアウトになりながら、ゴール制限時間内に走りきって認定された人もいる(詳細はこちら)。時間が過ぎたからと言って諦めることはないのだ。

というのも、コントロールの閉鎖時間は90時間クラスなら22時スタートで計算されたものであるが、実際にスタートしたのは早くて22時、遅ければ23時である。リザルトでは実際のスタート時間に基づいて完走時間が出されている。つまり、必ずしもコントロールの閉鎖時間がすぎても、スタート時間によってはタイムアウトにならないということである。しかも、PBPにはたとえタイムアウトになっても、2つ先のコントロールに時間内に到着すれば認められるというルールもある。こうしたルールの運用は「やむ得ない事情によって遅れた」などの理由が必要であり、どこまで認められるのかと、2003年PBP前に日本人参加者の間で話題になったこともあった。また、2003年のリザルトを見ると90時間30分までは認定されている。前回、日本チームで一番遅いスタートは18日22時45分だったので、この人たちはリミットは22日16時だったが、17時15分までOKということになる。

2007年もそうなるかどうかはわからないし、あくまでも結果から推測したことに過ぎない。しかし、2003年は1225kmだったが、2007年はさらに7.5km増えて1232.5kmある。1200kmで90時間のところを32kmも長くなったら影響は大きい。(ACPの2007PBP公式サイトでは1225kmになっているので、前回と同じ距離になったのかもしれない。2007.6.15追記) いずれにしても、本人が走りたいといえば走らせてくれるはずである。そうした柔軟性は日本のイベントと大きな差があると思った。ただし、その結果がどうなるかはわからないし、現場スタッフに尋ねても知らないだろう。スタッフやボランティアに暴言を吐いたり、不適切な振る舞いをすればペナルティであり、2003年もペナルティを受けた人たちがいる。参加者も疲れているが、スタッフやボランティアもまた寝る時間を削っている。我々は走れるだけ幸せなんだから、感謝の気持ちを込めて丁寧に主張しましょう。

コントロール通過タイムは磁気カードを機械に読み込ませてチェックする。1084km地点のモルターニュで閉鎖時間を大幅に過ぎて、すでに機械が片付けられていたのを頼んだら出してくれて磁気カードを通してくれた。が、1100km過ぎてリタイヤしてしまったので、そのとき親切にしてくれた人たちに報いることができなかった。

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