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オダックス埼玉
23. 気温と暗闇と路面寒さと漆黒の世界が待ち受ける深夜
最高28℃、最低7℃だった2003年

PBPが行われるのは北海道と同じくらいの緯度である。日本の夏は暑さばかり注目されるが、PBPの場合には寒さ対策が重要だった。「猛暑と言われていても、寒気団が入れば1日でがらっとかわって冬並の寒さになりますよ」(1年のうち数ヶ月をフランスで過ごす河内さん)というとおり、2003年のときも日本を立つまで猛暑による死者数がテレビニュースになっていたのが、パリに降り立ったら猛暑は姿を消して寒さが身に染みたのだ。雨が降らなかったので助かったが、7℃で雨が降ったらさらに寒さは厳しかったはず。最初はまだそれほど寒くなく、コントロールでは屋外の芝生で寝る人も多かった。ゴアテックスのカッパを着用、レスキューシートに入って寝たのはいいが、起きたらシート内が結露して体は冷え切り、しばらくは動けなかったほどである。それ以後は屋外で寝るのはやめた。菅利治さんが走りながら収集した貴重な気温データを見れば、1日の気温変化がいかに激しいかよくわかるのだ。

街を出れば街灯もなく真っ暗

日本では北海道はともかく、関東周辺なら山やよほど街から離れた場所にいかなければ、深夜でもコンビニがいたるところにあり煌々と蛍光灯がつき、自動販売機もまた明るい光を放っている。PBPコースでは街中でも夜は薄暗く、街を出てしまえば明かりらしきものはほとんどない。晴れていれば月や星の明るさに救われるが、曇なら真っ暗、暗室の中にいるようだった。とくに単独走していると、自分の姿さえ見えない。ガードレールがなく、進路を照らし出すリフレクターが道路についてなかったことも、余計に暗さを感じさせたのかもしれない。おまけにクルマは通らないし、センターラインのない道路も多かった。クルマにはねとばされる心配は日本より少ない分、気が楽だったがあの暗さには慣れが必要である。

暗くなったら尾灯は必ず点灯させなければならない。集団走行でも同じである。点灯するのを忘れていたら、オフィシャルのモーターバイクに注意され、走りながら点灯できなかったので止まってつけたら、待っていたオフィシャルは「サンキュー」といって走り去った。集団からは置いて行かれたが、点灯しないで走り続ければペナルティである。何より自分の身が危ない。

←路上での給水サービスで集団停止。街中にもかかわらず暗いのだ。

→クルマが少ないとはいえ、少しでも目立つようにフレームにリフレクターを巻き付けている自転車。

荒いアスファルト
写真ではわかりずらいかもしれないが、フランスのアスファルトは荒く、常に微振動が伝わってくる(写真をクリックすると拡大します)。

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