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2回目のパリ-ブレスト 須藤 好

Part2 反射ベストとキャメルバックがない
(Part1 3)

310km フジュール 17:18

  ここは入ると左側の建物がレストランで奥にコントロールがある。次のコントロールまで、距離が短いので、レストランで食事をせずにパンと飲み物で休憩を軽めに取り出発する。 コントロールの出口で道に出る時、飯塚氏を呼び止める黄色い声、その方に向くと河内さんが呼んでいる。イギリスのサポートの車で休んでいる。事情を聞くと、体調が悪いらしく、順調には走れてないようだ、クローズの時間一杯で走行しているらしい。リタイヤもいいが出来るだけ走るとのことだ。自分らも一通り話したら、先に急ぐことにした。ここで、自分らとはペースが会わないので、坂東氏に先行してもらうことにした。ここから二人で、行くことに。

364.5km タンテニアック 20:52

▲平山さん
  駐輪場に着くと平山さんが笑顔で迎えてくれた。松村氏、川野氏も出発するところである。チェックを終え、野外の売店で、パンとコーラで、食事をしていると、坂東氏もこれから出るところだ。次のコントロールのルディアックまで85km余り、ここにサポートの久保氏が待っている。今の所、雨は降っていないが、これから2回目の夜である。いくつもの街、田園地帯を抜ける、あたりが暗くなりだしたところで飯塚氏が眠くなってきた。あいにく、ベンチとかなく街灯の近くに寝るという。ここから、一人でルディアックに向かう。

 集団に着いてくと暗闇の中、かなりの下りが続き、ペースも上がる、抜いていった人が見覚えある格好である、池田氏だ。ぐんぐんスピードを上げ、集団のトップに立つと、途中まで付いていこうとするが、あっとゆうまに見えなくなってしまった。

449.5km ルディアック 22/1:50

 
コントロールに着くと、長い迷路を通り、駐輪場に辿りつく。チェックを済ませ、サポート車を見つけなくては。玄関の窓枠にオダックジャパンとオダックス埼玉のサポートの位置を印した地図がある。菅田氏も来たので一緒にその場所にオダックスジャポンのサポートの近藤氏の奥さんが、案内していただいた。

結構、奥の方にあり、判りずらい場所だ。サポートの車を発見、オダックス埼玉の旗もある。トラックの荷台にあるドロップバッグをサポートの久保氏に探してもらい、とりあえず、着替え、曇りのせいか、震えるような寒さではなく、我慢できる寒さだ。着替えてる途中で坂東氏も着き、忙しく自分で持ってきたテントを組み立てていた。次に食事をするべく、バックの中にカップヌードルを2個持ってきた。ひとつを取り出し、食す。テントに先に寝てる人を起こさないようにもぐりこみ寝る。2時間ぐらい寝ただろうか、寒さで、目が覚めた。隣の人は寝ているようだ。再び、起こさないように、テントからはいでる。雨のせいでぬれている靴が恨めしい。

 4時ぐらい、あたりはまだ、暗く、街灯の明かりがまぶしい。久保氏は自分達をほとんど時間差で来る、我々を寝ずに待ってくれている。他におきる人はいなく、久保氏にお礼をいい、また帰りも御願いします。コースに戻り、集団はまばらで、街を後にする。

 少し行ったところで埼玉の並木氏、山形の佐藤氏、北海道の佐々木氏に会う。仮設のテントのお店があり、彼らはここで休んでいくようだ。自分は先に進む。雨は降っていないが路面は常に濡れていたる、さっきまで降っているかのように水溜りがあちらこちらに。単調な道をあたりが見えずただ、まえの自転車のテールランプを頼りに進む。明るくなってきた頃、又、見たような格好が抜かしてった、確かあの人は山下氏である。しばらくすると、とある町にスタッフの誘導があり、シークレットがあるようだ。チェックを済ませ、サポートでもらったバナナを食う。確かこの街は、前回はコントロールだったような。山下氏と少し話、再び走りだす。この辺の風景はちょっと違う、道の脇は垣根が連なって、畑が奥にある。こうゆう風景がしばらく続いた。

525.5km カリプルーゲル 8:56

▲PBP2回目の西垣さん
 駐輪場に行くと、西垣氏がお出迎え、チェックを済ませ、レストランで食事で、どなたかと一緒に摂る。一時間ほど経ち、再び走りだすために駐輪場に根本氏、山田氏、伊藤氏ともに出発の準備をしている。ここからが、折り返しの最後のポイントで、ブレストに向かう。その前に電波等のある、最高地点を越えなければならない。程なく、上り坂が現われ、日差しの照りつける中、最高地点を目指す。途中、原氏を抜く丁度、12時ごろにピークに着く。風景を撮っていると、初老の男性に、写真を撮ってもらう。ここを過ぎると、果てしなく、下りが続く。

 カリプルーゲルとブレストの中間地点で、一休み、山田氏と伊藤氏の姿も、ブレストまで、あと少しだ。ようやく、いくつもの小さい起伏を越え、下り坂の向こうにハープ橋と大西洋が見えてきた。川沿いブレストの看板を見ながら、坂を上る途中、事故がありパトカーがいて、参加者の自転車が倒れている。参加者だろうか、心配しながら、先に進む。ブレストのコントロールの手前から、観客の多さに驚き、惜しみない拍手に出迎えられる。

▲カレのチェック
▲目指すのはみな同じ
▲ここからブレストまで下り

614.5km ブレスト 14:51

 体育館の中に入ると、西垣氏と山田氏が食事をしていた。そのほかは、マットの上で、横になっているようだ。自分も外に出て、芝生の上に、30分ほど、横になる。関西の森田さんもいる。出発する時は、見た顔が、体育館の中に入っていった。賑やかな街を抜け、又、往路で休憩した場所で18:30過ぎだが日差しが強いので、日陰に避難する。ここでも、山田氏、伊藤氏、松村氏が休憩を終え、出発するところである。丁度、今泉氏と会い、ここのマーケットで、水、食料などを購入する。休憩していると、久しぶりに山口氏に会う、スタート前の、食事以来である。

これから、往路の鉄塔のピークを目指す。街を出て上り始めた頃に先に出ていた、今泉氏がパンク修理を、一声賭け、先に進む。往路の下りでは、復路でこの坂を上るのかと思ってうんざりしたが、コースが多少違うため、難なく頂上についてしまった。みんなを撮るために、待っていたら、体が汗をかいているせいか、気温も低くなり、急激に寒くなる。菅田氏、原氏、今泉氏、鈴木氏は来たが、山口氏を待つがなかなか来ない。あまりの寒さにそこを離れる。菅田氏が地元の人に聞いたところによると、この最高地点は、相当寒いらしい。

坂を下ると、寒さのせいで、震えが止まらない。それは長い長い下り坂である。曇り空だが、西のほうに太陽が沈むのが解かる。結局、晴れて、青空が見えたのは、ブレストの近辺だけで、これから向かう空は、すでに雲が厚く天候が悪くなるのが、予想される。不安である。

699.0km カリプルーゲル 21:28

 何とか真っ暗にならないうちに着けることが出来た。今泉氏が出るところだったので、あまった水のボトルをもらう。レストランに向かう通路で山田氏と伊藤氏が横になっていた。日本人の参加者が多く見受けられるようになってきた。ここではみんな余計に休憩を取っているようだ。食事をしたテーブルで眠る人、壁際に寝転ぶ人など、双木氏、清水氏、川田氏、菅田氏、山口氏、他多数。自分はこの時点では、眠くないので、一足速く出ることに、外に出ると、結構寒い。もらった水をボトルにいれ、出発。丁度出る時に坂東氏が入ってきた。

 街を抜けると、街頭も少なく心細くなる、しばらく森の中を向けていくコースでカーブも多い、ライト、前の自転車のテールを目安に慎重に走り抜ける。真っ暗のコースの遥かに、街の明かりが見えだした。ホットするのもつかの間、今度は雨が降ってきた。走ってる間に雨脚がひどくなってきた。たまらず、道からそれるが街のガソリンスタンドの屋根に逃込んだ。小さな屋根だが、雨はしのげる。他に3人雨宿りしていた。他の参加者たちは、土砂降りの中、自転車を走らせていた。10分ほどたって、雨が止まないまでも、小ぶりになってきたので、そそくさとカッパを着て、コースへ戻る。12時を回ると、軽い眠気がやって来た。コントロールにもう少しのところで、走りながら寝たのか、路肩に直角にタイヤを乗り上げ、目が覚めた。上りだから良かったものの、下りだと思うとぞっとした。しどろもどろになりながら、コントロールに着くことが出来た。

775km ルディアック 23/03:32


▲ルディアックの埼玉ベースキャンプ。ドロップバッグ、仮眠用テント5、お湯供給のみ、回収なし。

コントロールでチェックを済ませ、サポートカーの場所に急ぐ、タンデムの自転車が車に立て掛けてある。他の人は、テントの中にいるのか、久保氏しか見受けられなかった。久保氏がオダックス・ジャポンのサポートの方からのカップヌードルの差し入れを頂いたと言うことで、それを頂きました。冷えた体にこれは利きます。自転車にカッパを脱ぎ捨て、テントに入り着替えて就寝。横になっていると、あとから、サポートに次々に到着。寝ているテントは2人用なので、河西氏が入ってきた。次に気がつくと朝になって、外が明るいので、時計を見るともう7時なっていた。目覚ましをかけないで寝てしまったので、慌てて飛び起きた。次のクローズの時間に間に合うのかどうか心配になる。

 自分が騒いでいると他の人たちも起き出した。身支度を整え、またカップヌードルを食う。丁度起きたのが山口氏、川野氏、菅田氏、気がついたら河西氏はすでに出発していた。菅田氏が、先に行ってもいいよということで、サポートの久保氏に礼を言い、雨が上がりそうな時に3人で8時ごろに出発した。時間が押し迫っている状況から、自然とペースが上がる。高低差が少ない起伏の田園風景の中を走りぬけていると、スタッフの誘導があり、シークレットポイントである。そこには先に出て行った、河西氏の姿も、中に入り、チェック受ける。サインをする人は、ほとんどおじいちゃんか、おばあちゃんである。その中に孫娘であろうか、自分にティシュを差し出してくれた。自分のメガネが水滴で見えないのを察してである。すかさず、ありがとうという。

 人数も増えたことで、集団で賑やかになる。シークレットポイントから30分過ぎたぐらいに、川野氏が反射ベストを忘れたと騒ぎ出した。そしたら、自分もしていないのに気づく、なんてことだ。しかも自分はキャメルバッグも置いてきてしまった。さっき休んだ時にベンチにベストもバッグも置いたのをすっかり忘れてしまったのだ。川野氏と相談した挙げ句、時間もないので取りに行かないことになり、どこかのコントロールで購入しようということになった。単調な田園風景の起伏を走っていると、いつしか外人グループの集団と合流、川野氏は英語が堪能なので、走りながら先頭の方でおしゃべりに講じているが、ペースはなかなか速い。しばらくは一定のペースであるが、だんだんと上がり始めた。当然外人部隊についていこうとするが、自分はちぎられ、川野氏、山口氏、河西氏が追いかけていった。

 しばらくマイペースで走っているとみんなに追いついた、外人のトップスピードは、速いねと口を揃えて言う、どうやら途中で諦めたようだ。その間にも幾度となく、外人部隊と追いかけっこをするはめに。遊んでいるうちに、コントーロールも近くなり始め、下山さんに遭遇、なにやら、お菓子を食いながら走る。眠気防止だろうか?

▲シークレット
▲忘れ物集団
▲眠そうです、下山さん

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