ツワモノどもが行く

チーム平泉 (3)

HOME戻る

チーム平泉レポート (1) (2) (4)

あくまでも自己責任で、、、と、通してくれた通行止め

埼玉フレッシュ (458km)

東京駅から東北新幹線で2時間33分、12070円、
一ノ関は遠かった。
岩手県ですよ。
投宿してから平泉駅まで足を伸ばして中尊寺にお参り。
平泉はまだ桜が満開でした。
でもそんな観光は本来の目的ではなくて。
フレッシュの為に来たのです。

「チーム平泉」
この地から我々の
ファンタスティック・ライドが始まるのです。

フレッシュ(Fleche)とは:
24時間で360km以上はしるチームライド、フランス語で矢の意、
各地より複数のチームが共通のゴール地点に向けて矢の様に集まるのでこう呼ばれる。
http://audax-saitama.org/events/2008/419fleche/fleche.html

岩手→宮城→福島→栃木→茨城→千葉→埼玉 と皆でガシガシ走るわけです。
走行距離458kmは参加チーム中最長距離らしい。やったぜ、一番だ。

コースを作ってくれたじんじんさんによれば:

 ・岩手県まで行っちゃったほうがインパクトあるだろー
 ・走行距離も400km台に乗ったほうがインパクトあるだろー

ということだそうです。素敵です。ありがとうございます。

前夜、ホテルで伸びきっていたチェーンを交換。
いまさらとか言うな。

自転車に乗るのに必要ない荷物は自宅に送ってしまいます。
お土産も放り込みます。

スタート地点のコンビニは潰れたみたいなので代わりに平泉駅のKioskで買い物、レシートの時刻がスタートです。

19日の午前10時、一番長い距離を走るチームなのに一番スタート時間が遅いというのも素敵です。

ツワモノ揃いですから大丈夫でしょう。
先頭を走るK藤さんはかなり手加減してくれているハズですが…それでも速い。
走行アベレージが30km/hオーバー。このペースでは走行距離が600kmを超えてしまう。
雨の中なのにー(笑)さすが鉄人。レベルが違う。
仙台でキューシートにあらかじめ入っていた牛タン屋でランチ。
ここで謎の急病によりksk氏が離脱することに。平衡感覚が狂って真っ直ぐ歩けないって。
いつもなら絶対に自分から止めることはない人なので相当具合が悪かったようです。
リタイヤは残念ですが残ったメンバーでその想いと共に残りを走ることにします。
天気予報は大ハズレでした。

豪雨は続き「大雨波浪注意報」「○○通行止」などの電光掲示が目に付きます。
ルート上の349号線も通行止、でも誘導員は自転車で回り道の峠を越えるのは大変だろうとそのまま先へ進ませてくれました。

あくまでも自己責任です。

危険ゾーンはさっさと通過してしまいましょう。
でもそういうところに限ってパンクしちゃったり。
すぐ隣を流れる阿武隈川は濁流となって恐ろしい音を立てています。
チームで合計3回パンクしましたが全部濁流沿いでした。
走っている時は何とも思わなかったけど、気付いちゃうと怖いよこれは。
と ころでブルベ界の超速ライダーK藤さんの後ろを丸一日走れる機会なんてそうそうありません。普段は付いていけない速さですから…。貴重な機会なのでペダリ ングやダンシングを観察させて頂きます。そのせいか思ったより眠気も問題になりませんでした。相変わらずの雨の中、福島を過ぎ、郡山を過ぎ、真岡を過 ぎ…、どんどん南下していきます。追い風と下り基調の区間でも機関車は決して脚を止めないので付いて行くのも楽ではありませんがこの速さは楽しい。
夜明け が近づく頃には雨は止みました。
移動が速いので時間に追われずに休むことも可能。
マクドナルドでコーヒーブレイクなんぞをする余裕もあります。
フレッシュでは最後の2時間で25km以上走らなければならないので、その証明の為に22時間目と24時間目にチェックポイントを設定してありま す。距離ではなく時間なので速さは関係ないはずなのですが、先頭を行くK藤さんはゆっくり走ることが出来ない体質なので3時間かけて辿りつけば間に合う チェックポイントに一時間半で到着してしまいます。お陰で少し仮眠できたり。
やっと晴天に恵まれた日曜日の朝、
千葉を経由して最終目的地の川口へ向けて走 るチーム平泉。
向かい風気味なところでも激しくチームを引いていくK藤さん。
年齢でいうと父親のような方ですがパワーもブッチギリで一番。
結局スタートか らゴールまで460kmを全引きして頂いちゃいました。

460kmの走行アベレージが28km/h、
ホントにこのチームで走れて良い経験させてもらいまし た。
最後の方は付いて行くのに必死で写真が無いです~。

ゴール地点には途中離脱したksk氏の姿が。
すっかり元気になっていて悔しがっておりました。
また次チャレンジしましょう。
健康ランドで汗を流して同じフレッシュに参加していた他のチームと
健闘を称えあって懇親会。食事もそこそこに寝ちゃう人続出の異様な光景(笑)。

お疲れさまでした!!

走行距離 458km + 38km (迷走帰宅)  2008年04月21日22:29記

レポート:チーム平泉/川野 岳大  2008.5.12

page top