追い風と機関車に引かれて

チーム平泉 (1)

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牛タンを食べるなど最長距離を走るのに余裕のアローズルート

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矢のように直線ルートで極力長い距離を走ろう

AJのウェブサイトにフレッシュ概要のPDFが掲載されているのを見つけたのが去年の9月上旬頃。ブルベに参加しはじめて今年で3年目。ランドヌール5000という表彰があり、フレッシュがその必須イベントの1つになっていることは知っていた。07年にPBP(これも必須イベントの1つ)を完走し、ランドヌール5000取得に一歩近づいたが、問題はこのフレッシュだった。

ランドヌール5000とは? →AJサイト

フレッシュはこれまで日本で開催されたことがなかった。しかも通常のブルベと異なり、3~5人のチーム走。わざわざ海外まで行き、しかも現地の方々のチームに混ぜてもらうことは事実上不可能だった。物好きな日本人を募って行く方法もあるが、それでもハードルは高い。そういう中で発見したフレッシュ開催の情報。単純にうれしかったし、出ようよと反応してくれる人たちもいて08年の目標の1つになった。

フレッシュとは? →AJサイト(歴史) →AJサイト(規定) →オダックス埼玉サイト
さて、このフレッシュのルールはいろいろあるようで実は簡単。主なルールは次のような感じ。

  1. 3~5人のチーム走
  2. 24時間で360km以上走ること
  3. ゴールの場所と時間帯は決められているが、コースはチーム単位で自らが作成
  4. 最後の2時間で25km以上走ること
  5. 連続2時間以上の休憩は禁止

まずはチーム員の募集。簡単に集まりそうだったが、準備開始が遅れたせいか、kskさん・たけさんと私の3人しか集まらない。3人いればとりあえず参加可能なので、チーム員の募集は継続することとしてコース案の作成へ。フレッシュ埼玉のゴール地点は埼玉県川口市。スタート地点は自由に決められるが、たけさんから「周回コースでも認めてくれるけど、直線コースが望ましいって会長が言ってたよ」という話を耳にし、それならフレッシュの趣旨に沿ったコースを作ろうということになった。

コース作成の観点は2つ。1つはフレッシュ(フランス語で゜“矢”の意味)という名の通り、矢のように直線的なコース。もう1つは極力長い距離を走ろうということ。
極力長い距離を走ろうとすると、できれば大きな峠越えは避けたかった。360km以上の距離で直線的、かつ大きな峠越えがないルートというと選択肢はあまりなく、スタート地点は東北方面ということにした。

スタート地点の決定にあたって考慮したのは次の通り。

  1. 前日現地入りできない場合を考慮し、当日スタート時間までに新幹線等で行ける場所であること
  2. 自分の走力を勘案して、走行距離が400kmから500km程度で収まること
  3. ゴール地点の川口に歴史のにおいが感じられないので、スタート地点は歴史的な場所であること

結果的にスタート地点として選定したのが岩手県の平泉。

  • 東北新幹線の一関駅から10km圏内で当日現地入りも可能
  • 奥州藤原氏わ・源義経・中尊寺等、歴史ある町。
  • 宮城県ではなく岩手県であり、遠くから走ってきたという感じがするインパクトの強さ
  • 距離は最短で約430km。参加チーム中最長距離になれるかもしれない。

スタート地点さえ決まればあとは簡単。地図ソフトやカシミールなどを駆使して、幹線道路(今 回の場合は主にR4号)を極力避けつつ、長い上りやきつい上りのないルートを何度も引き直し。仙台ではせっかくだから牛タンも食べたいので、仙台中心街ま で行かなくても食べられるお店を探し出しコース内に組み込んだ。結果的に総距離は約458km。牛タン休憩を1時間として、全体アベレージ20km/hで OK。

コー スは決めたのであとはメンバー

最終3人でも構わないと思っていたが、誰かがDNSもしくはDNFすると即失格はやはり不安だった。そこへうーさんから参 加表明があり大歓迎。4人とも今年のAJ会員番号が1桁という変態メンツ。さらに鉄人K藤さんが参加チームを探しているという話を聞き、声掛けしたところ 参加が決定! K藤さん・うーさんのダブル機関車でちょっとしびれる。

こんなメンバーで走れることはそうはないのでうれしい反面、走力に劣る自分が迷惑を掛けないかが心配になった。皆さん大人だからフレッシュがチーム走だということを理解してくれているだろうし、自分用に作ったゆるめのコースなので何とかなるだろうと前向きに考えた。

当日入りでも時間的には間に合うけれど、前日に休暇を取得して一足早く宿泊予定の一関入り。一関到着時はドシャ降り。ホテルのチェックインを済ませてバスに乗って平泉中尊寺へ。中尊寺に来るのは実は3回目なので、観光する必要はなかったが破魔矢探しのために。フレッシュ(フランス語で゜“矢”の意味)に引っ掛けて矢を持って走ろうかと。これはkskさんの発案。

中尊寺金色堂。見えているのは覆堂で、金色堂はこの中にある。金色堂自体は撮影禁止なので写真なし。売店はたくさんあるので1つずつ立ち寄ってみるが、そこにも破魔矢は置いていない。売店のおばさんに聞いてみると、破魔矢は正月用に作るので、旧正月の頃には売り切れてもうないとのこと。仕方なく代わりのものを物色していると、小型の破魔矢型をした交通安全のお守りを発見したのでそれを購入。

▲潰れたコンビニ

一関への帰りもバスで。バスは明日走る予定のコース上を走るので、スタート地点のコンビニを確認しておこうと車窓から眺めていたら、コンビニは潰れており急遽スタート地点の変更が必要になった。

結果的にメンバー5人全員が前日に一関入りしていたが、時間がずれたりケータイがつながらなかったりで、kskさん・たけさん・私の3人で夕食をとりつつ、時刻証明が可能なスタート地点は翌日平泉駅まで行って探すことにした。

雨の中をスタート、強力機関車で跳ね上げなんて気にするヒマなし

さてフレッシュ当日。朝5時に目が覚めたときには雨はやんでおり路面も半乾き。天気予報よりも早く低気圧が通過したものと喜んでいたが、ホテルを出発する頃にはまた雨が降っていた。朝一番に中尊寺観光で別行動のうーさんを除く4人で一関から平泉へ自走。前日にバスでトレースしているので私が先頭。約10kmを20分強で平泉駅に到着。

スタート地点をどこにしようかと駅舎内に入ると、そこにはレジのあるキオスクがあった。ちゃんとレシートには時刻が印字されるので、ここをスタート地点にすることにした。しばらくしてうーさんが中尊寺観光を終えて合流。スタートの10時までかなり時間があったので、その間にK藤さんとうーさんはブルベカードの記入(他3人は前日までに記入済)。ブルベカードに駅スタンプを押したりしながら時間を潰した。

▲ブルベカードに駅スタンプ。有名な芭蕉の句

10時きっかりにキオスクで買い物をしてレシートをゲット。雨の中5人揃っていよいよスタート。先頭はK藤さんで、たけさん、私、うーさん、kskさんの順。まずはPC1の松島へ向かう。一関の市街地を通り抜け、一旦R4号へ。交通量はそれなりに多いけど、走りにくい道ではなかった。すぐに県境の小さな峠を越えて宮城県へ。

しばらくR4号を走行し、コースは県道・市道をつないだ田舎道へ。地図ソフトを使用しながら作った今回のコース。過去走ったことはないし、当然ながら試走もしていない。道が途切れることはないだろうが、舗装が悪かったりしないか実は心配だった。結果的にその心配は杞憂に終わり、交通量も比較的少なく走りやすい道だった。

雨はやむ気配がないが、雨ブルベはいやというほど経験しており、気温も10度はあったので走っている限り寒くもない。何も問題ないようだが、フレッシュはグループ走なので前走者の跳ね上げをモロにかぶる。なんたって先頭K藤さんの引きなので、うっかり切れたりすると自力で追いつけないかもしれない。跳ね上げなんて構ってられなかった。

▲雨天走行。最初から最後までこのくらいの集団状態で走った

途中、kskさんが首を横へ向けるとめまいがすると心配になることを言い出す。とりあえず前だけ向いて走っているぶんには大丈夫とのことなので、そのままPC1を目指す。松島のPC1到着直前あたりから交通量が増えて若干走りにくくなったが、K藤さんの引きで走行は順調。ずっと雨だが追い風にも助けられ、約80km地点のPC1ファミリーマート松島普賢堂店に12:50頃到着した。走行アベレージは30km/hオーバー。

とりあえずレシートを入手して、ブルベカードに走行距離と時刻を記入。K藤さんは走りは速いけど、コンビニでは妙にゆっくりでそのギャップが面白い。kskさんは自転車を降りてもめまいが続いている様子。とりあえず約20km先の牛タン屋を目指すこととする。

さあ出発しようと車道へ出たところでkskさんが大きくよろめく。非常に心配。松島は有名は観光地だが、五大堂や瑞岸寺は前を素通り。松島の島々も走行中にチラ見しただけ。もうすぐ塩釜というところで対向車からクラクションが。来る来るとは聞いていたが本当に来たスタッフ車。会長・いずみさん・K藤奥様の女性3人組。折り返してきてしばらく並走、頑張れ~という応援の声もしっかり聞こえた。

ずっと雨の中走行し、目的の牛タン屋(伊達の牛たん本舗)に到着。さっきのスタッフ車がいるかと思っていたが、もう次のチーム追跡へ向かっていたようだ。ビシャビシャドロドロではお店に入れないので、レインウェアを脱いで入店。昼時を少し外れていたのでそれほど待たずに席につくことができた。牛タンは私だけ1.5人前。そのためにPC1ではあまり食べなかったんだと言い訳をゴニョゴニョ。

チームは4人になった

▲食べた牛たん定食。テールスープ付

kskさんは相変わらずめまいが続いており、ここでリタイアして仙台から新幹線で帰るという。普段は絶対に途中でやめたりしないので、よほど状態が悪かったのだろう。それでも普通のブルベなら走っていたかもしれないが、今夏はフレッシュというチーム走なので、チーム員に迷惑掛けてはいけないと考えたのかもしれない。

牛タン屋での停車時間は約45分。残念ながらkskさんとは牛タン屋前でお別れして4人で出発した。雨は相変わらず、K藤さん先頭も相変わらず。次の福島のPC2は約90km先。おそらく到着は暗くなってからだろう。明るいうちに距離を稼いでおきたい。K藤列車は順調に雨を切り裂いて先へ進む。風は依然として追い風だった。R4号では電光掲示板に暴風波浪警報の文字が! R4号を離れてR349号に入ると今度は通行止めの文字が! なんか楽しくなってきた。

R349号は阿武隈川沿い。天気がよければ景色のいいところのはずだが、この日は前日からの雨で川は濁流の状態。しばらく走ると通行止め箇所に到着。そこには女性係員がいて通行止めの案内をしていた。増水や土砂崩れで通行不能になっているわけではなく、そのような恐れがあるから一応通行をやめるように案内しているよ うな状態だった。さてどうしよう、迂回路はあるというがかなりの山道らしい。上りが遅い私はとても不安。すると係員が「前にも同じような4人組が自己責任で通っていいたよ」と言い出すではないか。仙台スタートのいただきカルテットも通って行ったというし、自己責任なら通ってもいいという言葉も聞けた。しかも車は普通に走っている。メンバー4人の意見も行こうということで一致したので、通行止め箇所を進むことにした。

結果的には何事もなく通行止め箇所を通過することができた。やがて宮城県から福島県への県境も越えた。これで3県目。だんだん暗くなってきた。しかもところどころ路面は水が流れていて見にくい状況。そんな中私が小さい穴に前輪を落としてしまいパンク。チューブ交換して走り出すと直後にまたパンク。タイヤに異物でも残っていたかと調べてみると、タイヤの右サイドが破れていた。持っていたタイヤの切れ端を当ててもう一度チューブ交換。今度は大丈夫だった。

パンク修理でいらぬ時間をとったものの、K藤さんの引きで走りは順調。福島のPC2サンクス(約190km)には19時ちょっと前(スタートしてから9時間弱)に到着した。走っている間は気にならないが、止まると濡れた身体に寒さがしみる。ここには約30分滞在した。

次のPCは白河で約95km先。コースは福島を出て直後に少し長めの上りがある。長いとは言っても標高差は100mほどしかない。K藤さんはここもスイスイ上っていく。付いて行けるかと心配していたが、待ってもらうような事態にならなかった。K藤さんも抑えてくれているようだ。

暗い田舎道もチーム走なら明るい

二本松へ出て一瞬R4号を走り、再び阿武隈川沿いの道へ。ここもコース作成時に心配していたところ。地図で見ても明らかな田舎道で、暗くて速度が上げられなかったらどうしようかと思っていた。しかしこの心配も杞憂に終わった。確かに暗かったが、チーム走なら明るさもそれなりに確保でき、K藤列車はそれほどスピードを落とさずに進んでいく。

そんな中K藤さんがスピードダウン。K藤さんでも疲れるの?なんてびっくりしたが、ただのパンクだった。真っ暗なところだったので、みんなのライトを寄せてチューブ交換。ゴーゴーという川の音しか聞こえない。ふと川をライトで照らしてみると、水位は道のすぐ下まで迫っている。誤って転落すると100%助からないだろう。怖くなっただけなので見なければよかった。停車時間は15分だけ。

郡山、須賀川の町を追い風に乗ってずんずん先へ進む。矢吹を通過し白河へ。適度なアップダウンの続く田舎道。時間も深夜に差し掛かり、あと15kmほどでPC3白河というあたりから少し眠気が出てきた。意識が飛んだり列車から遅れるほどではないので我慢して走っていたが、ちょっと気分を変えたくてトイレ休憩の声を掛けた。すると皆さんもトイレしたかったって。トイレさえ我慢しながら走り続ける列車とは・・・

PC4白河のローソン(約285km地点)には23:35に到着。このあたりでやっと雨はあがったようだった。PC3福島からPC4白河まで4時間で走破。K藤さんは全引き。うちの父親とたった2つ違いだなんて。雨&夜間につき写真なし。

雨はやんだとはいえ身体は濡れていて止まると寒い。気温は10℃。順調に来ているので時間的に余裕はあったが、皆さんの体力にも余裕があるみたい。場合によっては休憩できるように24時間営業のデニーズが隣にあるPCを選んでいたが、別に休憩する必要はなさそう。30分ほど滞在し、補給を済ませてPC5真岡を目指す。ただし時間には余裕があるので、K藤さんにはもう少しゆっくり走ってくれるようにお願いした。

白河からR294号ですぐに福島県と栃木県の県境へ。K藤さんは上りは早めにギアを 落として心持ちゆっくりと走ってくれている様子だった。この県境の峠が本コース上の最高標高点。最高とは言ってもわずか420mしかない。栃木県に入って これで4県目。ここからはゆるいけれども長いくだり基調の道。K藤さんは下りでも脚を止めることはない。おかげで後ろは前に追いついてしまうことがなく走 りやすい。路面も乾いてきたし、舗装も文句なし。しかも追い風でこれぞ疾走という状態。

ルートは途中でR294号を離れて大田原方面へ。こんなに気持ちよく走れるのなら、那須烏山までR294号を走るルートにしておけばよかったと軽く後悔した。大田原市街を抜け氏家方面へ。アップダウンはあるものの、長いものやきついものはなく無理なくチーム一団で走行。

氏家付近まで来るとそこはもう鬼怒川沿いに近いところ。川下に向かって行くだけなのでアップダウンもほとんどなくなった。うーさんの声掛けでトイレ休憩を一回挟んでPC5真岡へ。追い風は相変わらずだし、車もほとんど走っていない。順調すぎるくらい順調に3:20頃に真岡のセブンイレブンへ到着。ここまでの走行距離は約380km。スタートして17時間くらいでフレッシュに必要な360kmをすでに超えていた。

次のPCは22時間目チェック予定の関宿のセブンイレブン。距離は50kmしかなくゆっくり20km/hアベレージで走っても2時間半で着いてしまうので、3時間前の5:00に出発すれば十分。それまで1時間強あるのでPCのコンビニから道を挟んで向かいにある24時間営業のマックで休憩することに。ここのセブンイレブンをPCに選択したのも、このマックがあって時間調整が可能だと思ったから。朝からバリューセットを食べ、K藤さんとは糸魚川の話をしたり、うとうと仮眠したりしながら時間を潰した。

5 時前にはすっかり明るくなっていた。もう眠気に襲われる心配もない。50km先で3時間後にチェックだからゆっくり走っても楽勝なのに、K藤さんはゆっく り走れない体質なんでしょうか、35km/hで先頭を引いてくれる。追い風なのでK藤さんいとってはゆっくりなんだろう。チーム走なので離れないようにつ いて行くが、これはこれで楽しい。

スタートから7県めで埼玉に入る

結城の 市街地手前で栃木県から茨城県へ。これで5県目。さらに利根川を渡って6県目の千葉県に入り、すぐに江戸川を渡って7県目の埼玉県に入り、最終PCのセブ ンイレブンに到着。ここは22時間目のチェックなので8時ちょうどのレシートが必要なのに到着は6:35。1時間半近い時間調整がまた必要になってしまっ た。

外で仮眠するには風があって少し寒いが、もう明るくて我慢できないほどではなかったので、コンビニ建物の陰で風を避けつつ仮眠。いよいよ8時が迫ってきたので、買うものを決めつり銭がいらないようにお金を準備して8時ちょうどのレシートをゲット。さあ残りはゴールへ向かうだけ。

ゴールは川口の健康ランド武蔵野そばのセブンイレブン。距離は32kmで残り時間は2時間だからこれも余裕。しかしK藤さんはいつも通り。追い風だから出ちゃうよと言いながら40km/hオーバーにはうーさんと一緒に笑ってしまった。

▲ゴールへ向かって疾走♪

R4号をぶっ飛ばしR463号に入り、東川口の駅そばを通り抜けて、埼玉ブルベではお馴染みの協同病院と戸塚環境センターを結ぶあの道へ到着。ここまで来ればゴールしたも同然。時間にも余裕があるのでアクシデントがあっても歩いてゴールできる。9:20頃にゴールチェックを行う在家のセブンイレブンに到着。あー楽しかった♪

ゴールチェック時間の10時まで40分ほどあったので、460km全引きのK藤さんにお礼を言ったりしながら時間を潰していたら、kskさんが自転車でやってきた。めまいの具合はそれほど悪くないようでちょっと安心した。ここでも事前に買うものを決めておいて、10時ぴったりのレシートをゲット。kskさんのリタイアはあったけど、チームは無事完走となった。

集合場所の健康ランド武蔵野へ向かう。我々のチームが最終到着。一番遠くから一番遅い時間にスタートしていたようだ。会長・いずみさん・K藤奥様にブルベカードを渡して、ゴールチェックを受けて正式にゴール。フレッシュが終わった。

オダックス埼玉用に準備された自転車用スペースに駐輪し、なにはさておきお風呂へ。チーム走だったので、雨の走行中は常に前走者の跳ね上げを浴び続けていた。耳の中や髪の毛も砂でジャリジャリ。風呂に入ってやっとスッキリした。

風呂のあとは座敷を貸切にして打ち上げ宴会。スタッフも含めて全員が一言ずつ挨拶。 雨に全く降られなかったチーム、我々チーム以上に風雨のひどかったチーム、その風雨でリタイアを余儀なくされたチーム、峠では雪が残っていて激寒だった チーム、ゴール地点は同じでも走ってきたコースはばらばらであり、運不運もあったようだ。他チームの不幸話は蜜の味? 非常に面白かった。

全員の挨拶を聞き終えた頃、眠気に耐えられなくなりそのまま寝てしまった。次に目を開けたときは半分以上の人がすでにいなくなり、もうそろそろお開きという頃だった。自走で帰る気力がなかったので珍しく輪行で帰宅した。

フレッシュはチーム走なので、ブルベのようにマイペースでは走れない。不安感はそれなりにあったが、終わってみると楽しかった思い出だけ。それどころか今回のような追い風ならば、もう100km距離を延ばしてもよかったかもなんて夢想してみたり。コース作成も含めてブルベとは異なる楽しさがあるので、来年もどこかで開催されるならまた参加したいとそう思った。

レポート:チーム平泉/伊藤 仁人  2008.5.12

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