終わって気づいたフレッシュの面白さ
4月19日、20日とオダックス埼玉主催のフレッシュに参加しました。チーム名はTeam Naniaso、メンバーは谷口、立川、宮竹、石田の4名です。Naniasoとは東京、神奈川、埼玉の自転車乗りが集まったSNSの「なにしてあそぼ」から命名しました。「なにしてあそぼ」からは宇都宮のフレッシュに1チーム参加していますが、今回のメンバーは全員がフレッシュに初参加です。フレッシュがどういうものなのか良くわからず、とにかく参加してみようということで、メンバー召集とコースの設定を簡単に決めてしまいましたが、特にコースの設定はフレッシュの面白さの一つであると、完走後に気が付いたのでした。
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数日前から雨模様で当日も午前は雨が降る予報だったが、天候の回復が早まったのか起きると雨は上がっていた。早めに家を出てスタート地点の丸の内へ向う。時間があったので皇居あたりをうろうろする。
スタート地点の丸の内7-11へ行くと、石田さんがすでに到着していた。その後、宮竹さん、立川さんがやってきて、Team Naniasoのメンバー4人がそろった。
9:30レシートをもらってスタート。国道17号を走りPC1がある本庄へ向う。都心は信号、渋滞の連続でなかなかペースが上がらない。40kmほど走った北上尾駅前のコンビニで休憩。丁度お昼なので食事を摂る。
▲信号と渋滞抜けてPC1
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その後も渋滞などでペースが上がらなかったが、熊谷に近づくとやっと走りやすくなってきた。14:30ごろPC1(本庄)に到着。
坂東大橋で利根川を越えて、大間々へ向う。登り基調と向かい風でここでもペースが落ちた。16時過ぎに大間々のコンビニで補給を摂り、これからの登りに備える。休憩しているとポツポツと雨が降ってきた。
16:30ごろスタート。雨はしとしとと降ってくる。それでも空は明るくすぐに止みそうな感じがしたのでそのまま走り続けた。だが路面はすっかり濡れていて跳ね上げがお尻を濡らすようになってきた。草木湖の数キロ手前で雨具を着込んだが、タイミングが遅かった。
渡良瀬渓谷の景色を見ながら走れるとてもいいコースなのだが、残念ながら雨のため写真がない。桜も咲いていたいので晴れなら素晴らしかっただろう。草木湖で休憩し足尾へと登っていく。足尾の街は国道から見下ろすように見えた。銅山は廃鉱となっているが、街は廃れた感じが無くちょっと驚いた。
19時ごろ日足トンネルを通過。雨は止んだが、日光側は気温が低く濡れた体が一気に冷えた。19時過ぎPC2(日光)に到着。当初は宇都宮で餃子でも食べようと話をしていたのだが、間に合いそうもないのでここで夕食とする。風が強く、食事中もどんどん体が冷えていく。あまりの寒さに一度脱いだ雨具を着込んで出発。
宇都宮までは下りが続く。国道119号へ曲がる手前で一台の車とすれ違い様に声をかけられた。なんと埼玉スタッフの方が応援に駆けつけてくれたのだった。思いがけない出来事に一瞬理解できなかったのだが、各チームを応援しながら1100kmも走り回っていたらしい。自分達だけが走っているのではなく、スタッフを含めたみんなが一緒に走っているんだと思うと、とても元気が出てきた。
21時半ごろ宇都宮に到着し、コンビニで休憩。
▲深夜3時の補給
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まだまだ元気な宇都宮を後にして国道123号、県道1号で笠間方面へ向かう。県道1号は山道だが4人で走れば不安もない。埼玉ブルベでお馴染みの国道50号へ出て水戸方面へ向かう。追い風に乗ったこともあり時間に余裕ができてきたので、コンビニで休憩。ここで他チームがラーメン休憩していることを知り、我々も食べよう!ということになった。でも、こんな時間にやっているのか?
1時過ぎにPC3(水戸)に到着。先ほどから休憩が続き、補給するものが無くなってきた。ラーメンも食べなきゃいけないし。ここでは携帯用補給食を買っただけでスタート。国道6号を土浦方面へ向かう。大型車が時々通るものの道幅が広いのでとても走りやすい。しかも追い風でどんどんペースが上がっていく。
▲夜明け前のPC4土浦
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途中ラーメン屋をみかけたものの、閉店前で入れなかったりしたが、3時前に「がんこやラーメン」発見!
味噌ラーメンを注文。お腹もすいていたのですんなり食べたが麺がイマイチだったかなぁ。宮竹さんが注文した「みぞれラーメン」は大根おろし、梅干、柚子が入っていてとても美味しそうだった。
国道6号をさらに南下して、4時過ぎにPC4(土浦)に到着。走っているときは感じないのだが、風があって止まると寒い。コンビニの前で時間を潰すのが難しいので近くのマックで休憩。ここで少し仮眠をとる。40分ほど寝たら夜が明けていた。依然と風は強いが、追い風なので助かった。
貯金がクリアになる22時間チェック
7時前にPC5のコンビニに到着。ここで22時間チェックを受ける。40分ほど余裕があったが、朝食を食べたりしていたら、あっという間に時間が来た。レシートを受け取りスタート。
▲22時間PC
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22時間チェックで、今までの貯金がすべて無くなることになる。ここから最終PCまで約30kmを2時間で走るのだが、なにかトラブルがあると間に合わない可能性があるのだ。自分に何かあったら先に行ってもらおうなんて考えながら、そして何事もなく全員無事にゴールできることを祈りながら走っていた。一番緊張した区間かもしれない。
埼玉ブルベでいつも使っているルートとは違い、越谷市の市街地の中を抜けていく。ブルベが始まる前の走行会で使ったルートらしい。戸塚環境センターの交差点を左折していつもの道へきた。ゴールが見えてきた。9時前にPC6のコンビニに到着。そこにはチーム赤城のメンバーが到着していた。彼らは9時のチェックを受けてゴール地点へ向かう。我々は30分後だ。待っていると、他のコンビニでチェックを受けた山形スタートのチームや仙台スタートのチームが通り過ぎていく。今まで一度も会わなかったけど同じイベントに参加し、苦難を乗り越えて無事ゴールへと向かう仲間なのだと思うと、自然と笑顔になる。
9時半になり、24時間チェックのレシートを受け取って、それを持ってゴールの健康ランドへと向かう。ゴールにはすべてのチームが集合しており、我々が最後だった。
懇親会は各チーム、笑顔の苦労話お披露目会
健康ランドで懇親会が催された。一人ずつ自己紹介とフレッシュの出来事を話す。やはり東北スタートの3チームは暴風雨の中を走ってきたらしい。山形スタートのチームは我々とは逆に深夜に日光から大間々へ抜けたのだが、日光はあまり寒くなかったらしい。我々が感じた夕方の日光の寒さよりも、昼間の東北の山の方がもっと寒かったということか。それをほぼ1日走り続けてきたのだから、想像を絶する。
浜金谷スタートの2チームは房総半島を一周して走っていたが、1チームは犬吠崎で強風のためリタイアした。とにかくもの凄い風だったらしく、簡単に横に流されたとか。
だが、大変な目にあっているのにみんな笑顔だ。もう走りたくないという人は誰もいない。
とにかく充実した一日だった。
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埼玉ブルベでは今回が初めてのフレッシュで、フレッシュとはどういうものか体験してみようということで参加しました。決められているのはゴールの場所と時間、24時間で360km以上走るということだけで、あとはスタートもコースも自由なのです。しかし、この自由さが理解できてなくて、コース設定につていは立川さん、石田さん達に任せきりになってしまいましたが、実はこのコース設定がフレッシュの楽しさの一つでした。フレッシュとは「時間制限のあるツーリング」なんだなぁと終わってから気が付いたのでした。機会があれば、また参加します!
レポート:チームなにあそ/谷口 賢児 2008.5.7
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